IE9でprototype.js + Shadowbox.jsを使う場合のメモ
2012.06 05

IE9なら、モダンブラウザに近づくから面倒なIE対応は減るはず、というのは幻想で余計に手間が増えるケースもあります。今回は限定されたシチュエーションですが、JavaScriptライブラリを使う場合の対応をまとめました。

事の発端はIE9利用時のフィードバック

サムネイル表示にShadowbox.jsというライブラリを使用していました。これはいわゆるLightbox系なのですが、導入した当時はjQuery移行が活発で、prototype.jsをベースにしたものがあまり無かった中では貴重な存在でした。

今回、リリースから4年ほど経過しているシステムの追加機能をリリースしたのですが、IE9の場合にサムネイル表示されない現象が発生しました。再現してみると、クリックすると画像への直リンクとなってしまいます。

問題はprototype.jsの古さとdoctype

prototype.jsは1.7 RC3でIE9のフルサポートが完了したようです。また、Shadowbox.jsのフォーラムではdoctypeをhtml5にしたら正常に動いたということで、prototype.js 1.7 stableにアップデートしつつdoctypeをxhtml 1.0からhtml5としたところ、標準モードで問題なく動作するようになりました。IE7とIE8についても問題ありません。(IE6はもういいでしょう・・・)

イベントモデルの変更が原因?

IE9ではDOM L3のサポートで独自のattachEvent実装などがなくなっているようです。prototype.jsのソースを少し読んでみると、新しいものではブラウザ判定の処理が異なっており、イベントハンドラにまつわる記述に変更があります。この辺が影響しているようです。

ブラウザサポートはライブラリやソースのメンテナンス、リファクタリングを伴う契約に

問題は、こういった検証や修正は請求対象となるか否かでしょう。今回は無償対応としたのですが、こういったケースを想定した保守費用や継続的製作費を説明もしくは計上しておくのも、製作者サイドには大事かと思います。Androidの世界はもっと大変かもしれません。

ソフトウェアの最大のメリットは、「後から直せる」ことです。しかし、こういった特定のベンダに依存した環境で製作を行なっていくことは、「後出しジャンケンされる」ということでもあります。

SIerの世界では、そういったケースにそなえた予算取りなどが確立している所も多いですが、正直、がんじがらめにされたユーザが訳もわからず搾取されているケースもあります。AppleがFlashを全面廃止した時と同じように一寸先は闇ですが、3年以上の稼働を想定したシステムなどは、こういったケースでクライアントに理解を得られるよう平時からの情報共有が大事だと改めて思いました。

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作者について

青森県内でソフトウェア・システム開発を行うフリーランスのプログラマー。元々は集中監視システム開発に従事。現在はウェブサイト製作・オンラインシステムの開発案件を中心に、プログラミングのスキルトレーニングや講演も行う。

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